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SITAは、VDL(初期サービス・エリアはアイルランドと英国)とAMSSサブネットワークを含む世界的規模のATNバックボーンの構築を目指しており、従来のシステムがこれに参加するためにATNゲートウェイ機能を提供する用意がある。
地上間通信アプリケーションに関しては、0SIトランスポート・サービスとTCP/IPの両方を用いてメッセージ・ハンドリング・サービスを実施する予定である。
(9)カナダ(WP51,WP59)
カナダは今後6ヶ月の内にATNテスト・ベットを開発する予定である。このテスト・ベットは、ATNアプリケーションの相互運用性確認や北大西洋でのATNトライアル等に使用される。
実運用環境においては、北大西洋上空の航空機監視のためガンダ洋上センタにADSアプリケーションを1999年の第2四半期に導入する予定である。AFTNをATNに移行する計画は現在作成中である。
(10)日本(WP52,WP53)
電子航法研究所でAMSSとVDL疑似サブネットワークを用いたATN実験システムを1998年までに構築すること、FANS−1をサポートするADSとCPDLCのトライアルが1997年に北太平洋で開始されること、2000年までにATNの地上サブネットワークとATSMHSの整備を行うこと、2000年の初頭にATN空地アプリケーションとI?を実施する予定であることが発表された。
(11)米国(FAA)
FAAはAFTNからATNへの移行を促進するためにATNテストベッドを構築中である。ATNテストベッドのATNルータはCOTSによって構築されており、AFTN/ATNタイプAゲートウェイとAFTN/AMHSゲートウェイとの接続性が評価されている。タイプAゲートウェイは1997年の第1四半期に評価が開始できる予定である。この評価結果は、APANPIRGCOM/METサブグループに提出される。1997年6月の第2回アジア太平洋ATN実施計画会議ではATN地地ルータとタイプAゲートウェイを用いたトライアルの実施計画が話し合われるはずである。
(12)英国
北大西洋でのATN実施計画は、「2015年までの北大西洋地域における航空交通管理実施計画」に含まれている。この計画書は現在ドラフト中であるが、その中には、2000年の第1四半期に北大西洋においてADSとCPDLCを使用している航空機に対してセパレーション・ミニマを縦方向7分から5分、横方向60Wから30NMへ短縮することが含まれている。このために新しい洋上管制システムの構築が計画されており1996年末までには契約が行われる。
ATN通信インフラストラクチャの構築は1998年秋までに実施される計画であり、これには新洋上管制システムが接続される。
ATSMHS SARPsに準拠したメッセージ・スイッチング・システムは2000年までに運用を開始する予定である。

 

 

 

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